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メンバーインタビュー 取締役執行役員CIO 山本健太

※本記事は2019年12月25日に作成されたblogを一部修正の上、再掲しています

ー最初に、これまでのキャリアについて教えていただけますか?

 早稲田大学政治経済学部を卒業後、新卒で入社した広告テクノロジーの会社でエンジニアとしてのキャリアをスタートしました。その頃から、代表田邊と共に広告取引システムの一部であるデマンドサイドプラットフォーム(DSP)のプロダクト開発に携わりました。設計・開発からチームリードまで一通りの工程を経験したのち、primeNumberを共同創業することになります。
 現在は取締役執行役員CIOとして、開発プロジェクトチームのマネジメントや顧客のプロダクト開発支援コンサルティング等を担当しています。

ー創業のきっかけは?

 私は、前職では元々広告配信プラットフォームの開発を担当しており、そこでフロントエンド・バックエンド両方のWebアプリケーション開発スキルを身に付けることができました。その後、プロジェクトマネージャーとしてチームマネジメントの経験を積む中で、次のステップとしてビジネスサイドとエンジニアリングの両面を管掌しながらキャリアアップできる場がないかと考え始めるようになりました。そんな状況の中で、当時から仕事を通して信頼関係のあった代表田邊の「エンジニアが主役となる会社・チームを作りたい」という思いに共感し、一緒に会社を立ち上げることにしました。

ー創業当時の働き方を教えてくれますか?

 創業後しばらくは、それこそオフィスもない状態で活動していたので、カフェで朝の会議をしたり、お客様のオフィスに半常駐して作業したりしていました。いわゆるノマドスタイルですね(笑)当時はそれぞれのメンバーが得意としていた領域でコンサルティング等の案件を受けており、私自身は開発経験を活かしてマーケティングプロダクトの領域を中心とした開発支援を行っておりました。もちろん、ものづくりの会社としてprimeNumberを立ち上げたので、「エンジニア発の自社プロダクトを作りたい」という思いは創業当初からありました。ただ、最初の1年は目の前の仕事をこなすことで精一杯という感じでした。

ーなるほど。いつごろ転機が訪れたんですか?

 各メンバーがそれぞれのスキルや経験を活かして顧客ニーズに応えていく活動を続けることで、幸いにも設立から半年のタイミングでオフィスを構えることができました。その後、新しい仲間やお取引先様が増えていくなかで、徐々に会社組織らしくなってきたなという感覚です。その頃から、エンジニアチームの拡大に合わせて元々の思いであったエンジニアリングカンパニーという方向性にシフトしていくことができました。

ー紆余曲折はありながらも、順調に立ち上がっていったんですね…。その当時にリリースされたsystemN™の開発背景について、教えてくれますか?

 はい。「systemN™」は、当社の現注力サービスでもある「trocco®」の開発契機にもなった、primeNumberのコアビジネスです。企業がゼロから「データを活用したビジネス」を立ち上げるために必要な要素を一通り備えたプラットフォームと考えていただければと思います。データを収集するためのAPIやSDK、大量データを加工・集計するデータ基盤、外部サービスやブラウザ等にデータを返却する配信サーバーといった複数のサービスの集合体ですが、そのきっかけは、お受けしてきた仕事の共通項とこれまでのキャリアを混ぜ合わせた到達点、と言っていいのかもしれません。
 そして、様々なサービスのインフラになりうる汎用プラットフォームを開発、提供するというのは、収益性、安定性の面からビジネスとして魅力的であるだけでなく、多くの企業にとって不可欠な存在として唯一無二の「価値を返す」という点で、意義深いものだと感じていました。

ーいきなり答えに辿り着いた、ということでしょうか。

 いやいや…。振り返れば、当時はそのようなプロダクトを自分たちの手で生み出したいという思いがありつつも、具体的に何を作るのかということまでは定まらず、まずは自分たちの出来ることとして目の前のお客様にコンサルティングや開発支援のサービスを提供していました。そうした活動を続けることで、多くの企業が抱えている共通課題やニーズが少しずつ見えてきたことから、より多くの企業を支援していけるように、とプロダクト開発をスタートさせました。初期プロダクトが完成してからは、顧客サービスの並走支援から新たな課題を抽出。フィードバックを素早く反映し、改善を続けていまのsystemN™が成り立っています。プロダクトアウトの視点に囚われず、顧客や自社が抱える具体的な課題を起点にビジネスやサービスを作り上げるスタイルは、様々な場面でprimeNumberが大切にしている考え方であり、行動規範の一つです。

ー日々の活動がプロダクトにフィードバックされているというのは、まさに、当社が大切にしている行動規範「8 Elements」の内容そのものですね。

 そうですね。systemN™もtrocco®も、私たちエンジニアの日々の活動の中から生み出されたプロダクトなので、その根底にあるのは私たちが日々大切にしている「8 Elements」の要素です。一例ですが、trocco®のユーザーサポート対応や改善スピードの速さを多くのお客様に評価いただけているのも、メンバー全員が共通の価値観を共有できているからこそだと思っています。

ーありがとうございます。そんなprimeNumberの組織としての魅力を教えてください。

 風土として、フラットに議論ができ意思決定もスムーズなので、仕事を進める上での無駄なストレスを極力排除できているのが魅力だと思います。
生産性を重視して試行錯誤を繰り返しているので、環境面でも働きやすいほうかなと思っています。リモートワーク制度も試行していて、メンバーも積極的に活用していますし、PCやモニターなどもほぼ希望通りのものが使えます。

ー一緒に働くメンバーやチームはどうでしょう?

 それぞれのメンバーに異なる個性、強みがあり、そんな人たちが共通の目標を通して有機的に繋がっている理想的なチームだと思っています。CPO小林のプロダクトを引っ張る熱量と推進力、CTO鈴木の技術力やチームマネジメント力はもちろんのこと、メンバー全員の異なる経験やスキルを最大限に活かすことを大切にしています。
 あと、仕事とは別に月イチで飲み会をしたり、ジムやゴルフなど趣味で繋がっているところもあり、話しやすいリラックスした雰囲気の中で仕事ができています。会社内の立場に関わらず、お互いをプロフェッショナルとして尊重し、楽しく働けていると思います。

ーなるほど。そんなprimeNumberの今後の方向性について教えてください。

 柱となるプロダクトが定まったので、今後は自社プロダクトの展開に合わせてどんどん組織を拡大し、さらに多くの企業のデータ活用を支援していくつもりです。
 trocco®の事業が拡大してきたことで、創業当初から志向していたプロダクトカンパニーに、今まで以上に大きく舵を切りはじめたタイミングだと思っています。trocco®一つ取っても、やらなければいけないことは山ほどあります。また、それだけでは解決できない大きな課題に直面すれば、新たなプロダクトを生み出していくつもりです。
 2019年7月の資金調達以降、メンバーが増え組織としての成長が加速しているという実感があります。今後会社のステージが急速に変化していき、チームもビジネスもますます拡大していくはずなので、その先の新たな景色を見るのが今からとても楽しみです。

ーありがとうございます。最後に、これから入社される方々へ一言!

 会社の成長には、各メンバー自身の成長が不可欠です。primeNumberの環境を活かして自分自身の市場価値も高めていけるような、そういった意欲を持った方にチームに入っていただきたいです。会社の成長と自身の成長をリンクさせて働くことにモチベーションを感じる人が、primeNumberには合っていると思います。

ーありがとうございました!

Co-founderであり、まだ20代の山本CIOのお話でしたが、創業当時のイメージもお伝え出来たのではないでしょうか。次回は取締役執行役員CPO小林寛和のインタビューです。お楽しみに。