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横浜市立大の学生がprimeNumberのインターンシップで学んだ、データ分析において大切なこと

primeNumberは横浜市立大学と連携協定を結んでおり、学生の皆さまにPBL実習、いわゆるインターンシップ*を提供してきました。

今年も3週間におよぶ実習を行いました。今回は参加した学生のお二人に、その様子をまとめていただきます!お二人が実習で気付いた、データ分析のポイントとはいったい何なのでしょうか?ぜひご覧ください。

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横浜市立大学からprimeNumberのソリューション本部にインターンシップとして参加したデータサイエンス学部3年生の藤本と岡本です。
今回は3週間のインターンシップを通して取り組んだことや学んだこと、感想などをお話ししたいと思います。


取り組んだこと

このインターンシップではprimeNumberのプロダクト「trocco®」の利用データを用いて、顧客分析に取り組みました。分析の目的は「オンボーディングの改善」です。

データの意味や背景を理解するために実際にtrocco®を利用したり、インサイドセールスやカスタマーサクセスの方にヒアリングをさせてもらいました。また分析の成果発表の場として、最終日に一人30分の発表を行いました。

trocco®というプロダクトを理解する段階は事前学習をしていたこともあり、比較的スムーズに進みました。
一番苦労したのは今回のインターンシップのメインである実際の利用データを用いたデータ分析で、個人で具体的なテーマを設定する段階からとても苦労しました。
しかし数回ヒアリングの場を設けていただき働いている方の意見や現状を聞くことで、徐々に自分たちの方向性が見えてきました(他にもヒアリングでは貴重なお話を聞けました)。

データ分析では、SQLを用いてデータを抽出・加工することやPythonで可視化することを実務レベルで体験しました。さらに発表のための資料作成を行い、どういった資料が見やすく伝わりやすいか、検討を重ねました。
自分のやりたいことベースでデータ分析を進めていくと思うような結果が得られず、沼にはまってしまいます。データの意味や背景を知ることから始め、仮説を立て分析をすることがポイントだと考えました。
発表テーマは、trocco®のフリープランユーザーに着目したものやアカウント内での活用度の差に注目したものにしました。
発表の場では、たくさんの方から感想や質問等のフィードバックをいただき良い経験になりました。

発表の様子

3週間と少し長めのインターンシップでしたが、常に考えることの重要性や大変さを知ることができました。また得るものがとても多く、自分を成長させてくれる機会に巡り合うことができました。

学んだこと

インターンシップを振り返ると、データ分析を仕事にする(=報酬をいただく)ことの難しさと、その中でも取り組んでいくための姿勢やスキルを学んだ3週間でした。

個人的に難しさを感じた要因は、限られた時間で「整っていない実データ」から「意思決定に反映されるような価値のある分析」を行うことと、まとめられると思います。

きれいでない実データ、つまり分析用途で収集しているわけではないデータを分析に使えるように整えていく作業は非常に骨が折れました。
たとえばデータの計測期間が統一されていなかったり、新しいカラムが途中から追加されていたり、欠損値が大量にあったり...など、どう処理すべきか悩むケースが沢山あります。

そうした時に重要なのは、その処理の目的、さらにその先の分析の目的を見失わないことでした。私たちの場合、データを加工する操作をしているうちにその意図を自分で見失い、必要ない作業に時間を費やすことを何度も繰り返して、ようやく目的の重要性に気が付きました。ただこうした視点は、実際に分析をやってみないと獲得できないものだったと思っています。

価値のある分析...という点も、学校や教材で学んでいるだけでは考えることがなかったポイントでした。どう利益を生むか、どう業務上の課題を解決するのか、という正解のない問いに対して取り組むのはハードなことだと思います。
しかし、ドメイン知識を深めたり、実際業務に携わる方々とのヒアリングを重ねたりすることで、価値のある分析に近づいていけることを実感しました。

データ分析を仕事にしたい、と考えている私たちにとって、ここまで書いたような学びを得られたのは非常に貴重な経験でした。

感想

藤本:3週間の中で、業務理解、テーマの決定、分析、発表を一通り行うというのは、今までにないことだったので、沢山の失敗もしましたが、同時に刺激的な時間でした。
今後データ分析を軸にしたキャリアを歩みたいと考えているので、非常に有意義な実習でした。ありがとうございました。

岡本:普段扱わないデータを用いて分析すること、実際に働いている方々からお話が聞けること、データ分析から資料作成・発表までの分析のプロセスをサポートを受けながら体験できること、実習終了後に的確なフィードバックがもらえること、など挙げだしたらキリがないくらいの良い経験をさせていただきました。仮説をもってデータを扱うことを心掛けてこれからも頑張りたいです。ありがとうございました!!!

*こちらのインターンシップは、文部科学省・厚生労働省・経済産業省による「インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る取組の推進に当たっての基本的考え方(通称:三省合意)」で示された「学生のキャリア形成支援に係る産学協働の取組の四つの類型」のうち、「タイプ2:キャリア教育」に相当するものです。

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