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増床に関するprimeNumber代表コメント

代表の田邊です。

プレスリリースとしても発表しましたが、2020年4月の本社移転から一年、目黒の同ビル内で増床を行い、2フロアとなりました。もとからの7階が、ミーティングスペースや電話会議用ボックス等のコミュニケーションフロアに、増床となった8階が、島形式の執務フロアになりました。ディスプレイを設置しているメンバー以外は、全スペースフリーアドレススタイルにしています。

お付き合いさせて頂くお客様が増えつつ、新たなメンバーを迎えつつ、と、メンバーは会社の成長が目に見える形となったイベントになったのではないかと思います。

pN(※1)の本社移転・増床は、常にコロナ禍と背中合わせでの判断を迫られてきました。ニューノーマルという言葉のもとで、働き方やオフィスの考え方・位置付けは、企業の大小・歴史を問わず、全世界で試行錯誤の真っ只中かと思います。オフィスの縮小に留まらず、オフィスは解約して全面的にリモートワークに振り切るケース(この場合はコワーキングスペース利用とセットですかね)もあれば、真逆で一切の変化無しというケースも。洗練されたイメージがある海外のテックジャイアントの面々も対処は様々(※2)で、それぞれの判断は、組織のカルチャーが色濃く表に出た内容となったのではないでしょうか。

pNの話に戻すと、2019年7月のシリーズA以降で組織の拡大が継続する中、本社移転は自然の流れでしたが、増床については大いに悩まされました。もともとの週中2日までリモートOKというルールに加え、緊急事態宣言下は全日リモートOKと判断軸を定める中で、その先は見通し難くどうしたものかと。神の導きか隣接フロアが空いたので迷わず契約するか、大半のメンバーがエンジニアリングワークに従事する組織の特徴から、トレンドに合わせリモートシフトで進めるか。。。 そんな中、目標管理の1on1を使って無作為に役職員ヒアリングはしていました。

「フルリモートになったら、あなたの仕事はしやすい? 支障はなさそう?」
「オフィス無くしたらどうなるかな?(極端だな汗)」

こちらから投げかける前に、メンバーから関連話題に言及されることも。
結果、開発ワーク中心のエンジニアでも、そのワークスタイルからオフライン接点が無いと困ると言い切るメンバーが居たり、どっちでも大差ないですねというビジネス系メンバーも居たり。職種に関係なく、考え方は人それぞれ。旧来型の判断前提で「人員増=オフィス拡張」にするのは簡単。ですが使う事ができないかもしれない固定費を背負うほど余裕があるわけでもないし、オンラインシフト方針で進めてなんらか支障が出ても、それ前提でのメンバーが入社し始めたら切り戻しできるのか。。。

そんな中、この手の話しであるメンバーとの会話において、ひとつの示唆を得ます。

「あなたが話したいヒトとは、Meetとかで軽く話しかけているから問題ないのだろうけど、あなたと話したいヒトは、必要に応じて軽く話をしてくれていそう?」

答えられない。私もわからないし、わかるワケがない(むしろわかってたらコワい)。他メンバーにも同じ質問を振ってみても、特段解決のヒントもない。今振り返ってみれば、これはオフラインのみの運用であってもさして変わらないか、とは思うのだけれども。

pN(だけではないだろうけど)の仕事は、チームで成し遂げるものが大半。全てと言っても過言ではないと思います。その実態において、メンバーの連携を阻害する可能性がある判断・ルール・環境作りはできない。中庸な結論かもしれない、けど、こうしたやり取りの過程を経て、有事だからといってそもそも社のワークスタイルにおいてどちらかに偏重する解を無理やり出そうとしたのが間違い、とも気付く(当然か)。感染症への対応は前提としつつも、オフィスがあれば(なければ)・フルリモートにシフトしたら(しなかったら)という仮説と、コミュニケーションに支障が出る(出ない)・業績に影響出る(出ない)・価値創出に影響ある(ない)、という結果。きっと全世界でこの仮説検証は行われているだろうけど、ヒトそれぞれ考え方が異なるように組織によって解は異なり、明確な結論など無い。わかったようになって、いずれかに偏る必要も無い。他社の取組みは参考にこそすれ、そこまで。

こんな経緯から、少なくとも今のpNには、全メンバーが参集しても直接コミュニケーションをとり「得る」場が必要と判断し、増床というイベントを迎えた次第です。社歴の浅いメンバーが割合としてどうしても大きく、連携にはより気を遣っているからかもしれないけど、それは今後も続くワケで。
決して、逆張りを主張する訳でもなければ、「オフラインのインフォーマルコミュニケーションこそが、クリエイティブなサムシングを産み出す重要な要素なのだ!」なんて全く思わないけど、pNには皆が集まれる場が必要なのだと、改めて思っています。

屁理屈含め長くなりましたが、コロナも落ち着いて、また皆でTG(※3)やれるといいですね。


※1 弊社の中のヒトは、自社をこう呼称します。
※2 Googleは社員の約6割が週3日程度の出社を原則とする「ハイブリッド型」に移行する一方、Facebookは在宅勤務の対象を新入社員を含むすべての社員に広げる方針、とのこと(https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN110FQ0R10C21A6000000/)
※3 「Thank God It’s Friday」の略。金曜日に、仕事が終わり、週末が来たことを喜ぶ時に使うスラング。primeNumberでは毎月末金曜日に、TG懇親会を開いています(コロナ禍では自粛しております)

みんなにも読んでほしいですか?

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