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エンジニア、人事、広報がそれぞれの学びや思いを共有した「primeNumber 夏のLT祭り」

こんにちは、primeNumberです!

primeNumberでは、社内の部門を横断してそれぞれの知見を共有する勉強会を月1回のペースで開催しています。勉強会のテーマは業界分析やプログラミングなど、回によってさまざま。今回は「夏のpN LT祭(※)」と題して、フリーテーマでメンバーが思い思いの内容を発表しました。

(※)pNはprimeNumberの略、LTはLightning Talksの略で短いプレゼンテーションのこと。


TROCCO®をTerraformで管理する「TROCCO Provider」開発の舞台裏

トップバッターを務めたプロダクト開発本部 CTO室の中根さんは、インフラをコードで管理する「IaC(Infrastructure as Code)のデファクトスタンダードというOSSツール「Terraform」でTROCCO®を管理する「TROCCO Provider」をプレゼンしました。

CTO室の中根さん

primeNumberのデータ基盤向け総合支援サービス「TROCCO®」のユーザー層拡大を見据え、エンジニア層にも使ってもらいたいという課題感に加え、2週間に1度実施するスプリントレビューに合わせて何か開発したいという思いから開発に着手。わずか2週間という短期間でリリースにこぎつけました。

IaCのデファクトスタンダードという「Terraform」
TerraformでTROCCO®を管理できる「TROCCO Provider」

TROCCO Providerの公開時は、Xの投稿が直後に1.5万インプレッションに達するなど注目を集めました。Terraform Provider自体は中根さんが個人で開発した「自由研究の範疇」という位置付けではありますが、今後は「あくまで個人の意見」と断った上で、Snowflakeへの対応に加えて、ワークフローや転送設定、チームやグループ管理などリソースの拡張も考えていきたいという展望が語られました。

TROCCO Providerの現状

また、勉強会の後、この取り組みについてまとめたnoteも公開したとのことです。

飽くなき改善で実現したCOMETA®のパフォーマンスチューニング

COMETA®チームのエンジニアである谷津さんは、COMETA®で対応したパフォーマンスチューニングをプレゼン。ユーザーからの「巨大なデータが取り込めない」という問い合わせから、着実な改善を実施したそうです。

COMETA®チーム エンジニアの谷津さん

最初にやったのは、新たにログを取得して問題点を把握、アセット取り込みを改善すること。これにより36万テーブルもの膨大なデータを20万テーブル程度まで削減できたのですが、今度はアセット画面のレスポンスを返すのに9分かかっていることがわかり、サーバーアプリケーションの見直しで9分近いレスポンスを10秒近くまで短縮しました。

今回の構成
最初に手を付けたアセット取り込みの改善

これで一件落着、と思いきや、サイト分析ツール「Hotjar」でユーザーの画面を見るとまだ画面が重い状態が続いていることが発覚。フロントエンドで大量のデータを扱っていることそのものがボトルネックになっているため、最終的にはアーキテクチャそのものを見直すことでパフォーマンスの改善を実現しました。

何度も苦労を重ねた対応でしたが、谷津さんは「短期間ながら大規模だった対応だったけれど大きなバグを出すことなくリリースでき、内部実装にも詳しくなれた」と振り返りました。

サーバーアプリケーションの改善
最終的にはアーキテクチャーそのものを見直し

採用は総合戦! 採用強者に学ぶ採用のポイント

コミュニケーション本部でHRBPとして採用を担当する遠藤さんは、採用は限りある人材をいかに獲得できるかの戦いであると語り、採用のための手法を「接近戦」「中距離戦」「長距離戦」に分類して解説。

HRBPとして採用を担当する遠藤さん

社員の友人や元同僚を採用するリファラルを「接近戦」、スカウトサイトやエージェントなどの活用を「中距離戦」、Webサイトの拡充やコーポレートブランディングを「遠距離戦」と分類、採用にはどれが欠けてもいけないと力説します。

採用は総合戦

そして採用にまつわる「採用強者」として、自らがスカウト媒体のチェックや分析を行うなど自前での採用活動のために努力を続ける経営者、一度内定を辞退してもあきらめずに口説きづつける仲間集めの達人、リファラル採用を重視して社員からのリファラル獲得に積極的な会社といった事例を紹介しました。

一方、こうした採用強者の行動は「primeNumberの掲げる8 Elementsと一致する」と遠藤さんは指摘。「8 Elementsを指標とするprimeNumberが採用に負けるはずはない、と信じてやっていきたい。日本を代表するグローバルテックカンパニーを目指して頑張ります」と意気込みを語りました。

採用強者と 8 Elementsの共通点

8 Elementsについて詳しくはこちらの記事もご覧ください。

複数のリリースをつなげて描くプレスリリースのストーリー

広報担当の村島さんは、上期のプレスリリースのうち重要な4つを紹介。「プレスリリースは1本ずつで考えるのではなく、複数をつなげてストーリーを描く必要がある」というテーマを踏まえて、「TROCCO®」スタータープランやエンタープライズ向けプランといったプラン改定、DATA ORCHESTRATION CLOUD構想とCOMETA®、資金調達についてそれぞれ解説しました。

広報担当の村島さん

primeNumberのビジョンは「あらゆるデータを、ビジネスの力に変える」。このビジョンの実現に向けて、上期の重要リリースでは「プラン改定は小さなチームやエンタープライズ企業でも利用できるプランを提供することであらゆる企業のデータ活用を支援する、すなわち“面”を取ることに注力。DATA ORCHESTRATION CLOUD構想とCOMETA®は、データ活用を統合プロセスだけでなく幅広く支援していくという意志であり、そしてこれらを実現する保証として20億円の資金調達を実現したというストーリーを描いた」と村島さんは語ります。

プレスリリースとは何かの説明
ストーリーで描くプレスリリース

こうしたプレスリリースにまつわるストーリーを踏まえて、村島さんは「社内でもプレスリリースをしっかり読み、そのストーリーを社外に伝えるために協力してほしい」と呼びかけました。

上期の重要リリース
リリースそれぞれのストーリー

エンジニアや人事、そして広報と、普段は違う部署で働くメンバーがそれぞれの活動や思いを発表することで、部署間の垣根を越えてお互いを理解するよい機会でした。発表内容は登壇者それぞれしっかり充実した内容に仕上げているものの、会自体はお酒片手に参加できるゆるい空気で行われ、笑い声も上がる気楽な雰囲気で、LT終了後も登壇者や参加者で雑談が続くなど、良いコミュニケーションの場にもなりました。

こんな風に、部署横断で知見を共有し合うカルチャーに興味を持った方、ぜひカジュアル面談でお話しましょう!