見出し画像

メンバーによるアウトプットが6倍増!「楽しく発信できる環境」をめざし、土壌づくりに励んだ半年間の裏話

こんにちは、primeNumber採用担当の石川です!
突然ですが、こちらのグラフをご覧ください。

なんかよくわかんないけどすごい増えてる・・!?と思っていただけましたか?笑

これは、弊社primeNumberのメンバーから発信された記事の本数です!

今は2023年の下期にあたるのですが、下期中に50本、昨年同時期の6倍以上のペースで記事が発表されています。ですが、primeNumberも発信・アウトプットする文化が初めからあったわけではありません。

今回は、こうした文化をつくるためにどんなことをやってきたのか、その裏側を広報担当の村島、マーケティング担当の山本に詳しく聞きました!
インタビュアーである私も一緒に文化づくりに取り組んできたいちメンバーとして、二人と一緒に振り返っていきます。

左:村島、右:山本

アウトプットは会社にとっても個人にとっても資産になる

――どうしてメンバーからの発信を増やそうと思ったんですか?

村島:会社のことを広く・正しく伝え、社内広報や採用広報に繋げたいと思ったからです。たとえばセールスの仕事を伝えるにはセールスの方が書くのが一番ですし、本人の言葉で書いたブログの方が読んでもらえる・共感してもらえる確率が高いですよね。来期140人まで組織を大きくする予定なので、求職者の方や社内の方に、primeNumberのことを伝えることはものすごく大事なんです。メンバー同士で知識を伝えあうことで、会社としてより成長できるのもポイントです。

また、発信した人自身にとっても役に立つと思った、というのもあります。自分の仕事の振り返りにもなるし、キャリアにも活かせますよね。メンバーには自分自身のアカウントから発信してもらっているので、もしprimeNumberを卒業することになっても資産になります。

山本:マーケとしては、primeNumberのサービス「trocco®」に関する記事をもっと増やしたいという思いがあったんです。trocco®の使い方はヘルプドキュメントやセミナー等でもお伝えしていますが、UGC(User Ganerated Contents)としてそれぞれが自分自身の言葉で伝えることで、相手に届きやすくなるはずです。こうした発信を通じて、ユーザーに自走して使ってもらえるプロダクトになることを目指しています。

村島:マーケという意味合いでは、こうした記事をきっかけに問い合わせに繋がることもあるので、事業売上にも効果があると思います。実際「Qiita記事を見てtrocco®を知りました」といった声もいただいています。

――メンバーからの発信を増やすための取り組みは、誰と一緒にやってきたんですか?

村島:人事・採用から石川さんを含めた4名と、山本さん、それから私の計6人です。

山本:この6人は、会社のことを広く正しく伝えたい、そのためにアウトプットを増やしたい、という志が一緒でしたよね。自分ひとりが記事書こうよ、とお願いしても「お願いの重さや書いてもらいたいという気持ちがあまり伝わらないかも」という考えは私にもありました。マーケの施策として依頼するよりも、色んな部署の人から依頼することで、会社全体の意志として動いてもらいやすいのでは、と思ったんです。

依頼する側もされる側も、続けるための仕組みづくりが大切

――具体的にはどんな取り組みをしましたか?

村島:まずは「どうしてアウトプットをする必要があるのか」「どんな姿を目指したいか」「どんなスタンスで始めれば良いか」等を、全体会議の場で伝えました。アウトプットは自分自身の記憶の定着にも役立つという話や、採用や事業に効果があるということ、メンバー同士で知識やお互いの仕事を伝えあうことで、会社としてより成長できるということを話しています。こうした目的に共感してもらって、記事を発信しよう・したい!と思ってもらえるように心がけました。

全体会議のアジェンダ

日頃の活動としては、銀の弾丸はなくて、コツコツと「こんな記事書いてみない?」と一人ずつ声掛けをするのがメインです。みんなが自主的に記事を発信してくれるのが一番いいのですが、はじめはきっかけが必要だと思いました。

でもコツコツやるための仕組みはあった方がいいなと思ったので、先にお伝えした6人で定例MTGを設定して、誰にどんな記事を書いてもらいたいか、誰から声をかけるかを決めました。複数人からいっぺんに依頼を受けたら、書く側にも負担をかけてしまいますし。

山本:プロジェクトメンバーが多いことで、色々な伝え方ができるようになったことも良かったです。仲いい人からだったらこちらとしても言いやすいし、声をかけられた側も無理なら無理と断りやすいのかな、と思います。

――そのほかには、どんなことをMTGで話していたんでしょうか?

山本:Qiitaやnoteのイベントやお題を共有しあったり、6人の中でもお互いに「こんな内容で書いて欲しい!」と伝えあったりしていました。やっぱり、他の人に書いて欲しいとお願いをするからには、自分たちも書くのが大前提ですよね。

――primeNumberのメンバーとは、1対1での声掛け以外にはどのようにコミュニケーションを取っているんですか?

村島:Slackを使って、チャットでのコミュニケーションがメインです。「#club-個人アウトプットシェア部屋」というチャンネルで、お互いを褒め合ったり。

山本:実はこれ、アウトプットが盛んなKDDIのエンジニアの方から聞いて、真似したんです笑 お互いにコメントしたり褒めあったりすることで、心理的安全性も高まるなと思いました。

村島:コメントしあう、褒め合うといったリアクションは大事ですよね。リアクションがあるから、次に繋がると思います。

こうした一つひとつは小さい取り組みなのですが、積み重ねたことで、アウトプットする人も依頼する人も継続できる仕組みになったんじゃないかと思います。

一番大切なのは、メンバーが楽しく発信できること

――発信するプラットフォームにも、note、Qiita、Zennなど色々ありますが、どのように選定したんですか?

村島:個人の自由に任せています。発信したい人が楽しいことが一番大事だからです。ただ、迷ったらこうしたらどうかな、という目安は作りました。

必ずしもこれに囚われる必要はないですよ!という前提で伝えている、
プラットフォームの使い分け方

山本:どのプラットフォームにも世界観があるので、強制すると合わないと思う人もいるのかな、と思ってます。たとえばQiitaはイベントが行われているのでお祭り感を出しやすいな、とか、Zennはスタイリッシュで技術力をアピールするのに良いのでは、とか。

――広報チェックはどのくらいやってるんでしょうか?

村島:あんまりやってないです。元々はたくさんしてたんですけど、メンバーから、レビュー無しがいいという相談を受けたことをきっかけに、ルールを見直しました。

今のルール。あまり制限を設けていません

一番大切なのは、メンバーが楽しく発信できることです。ゆるやかなルールにすることで、発信への心理的なハードルを下げられたんじゃないかと思います。今のところ問題は起こってないですし、レビューが欲しい人は自主的に相談してくれます。メンバーを信じて、このルールに変えて良かったなと思ってます。

「発信する時にはこんなことを気にすると良いよ」というガイドラインも合わせて作りました。「なにか問題があったらどうしよう」とアウトプットをためらう人にも、少しでも安心して欲しいなと思ったからです。

記事本数は昨年下期の6倍以上に。イベント登壇につながることも

――こうしたさまざまな取り組みをやってみて、どんな成果がありましたか?

村島:記事の本数がものすごく増えました。取り組みを本格的に始めたのはこの下期(※)なのですが、昨年下期の6倍以上になっています。

山本:実際に依頼していても「記事を書くよ」と言ってくれる人が増えたな、と思います。

村島:そうですね。もはや私たちから依頼しなくても書いてくれる人もいて、あるメンバーは3か月間で9本のQiita記事に加え、gihyo寄稿記事まで出してくれています。アウトプットのスピードがはやすぎて見えません笑

(ものすごい勢いでアウトプットしているメンバーのQiitaページと、gihyoの寄稿記事)

それから、note記事をきっかけに外部登壇へもお誘いいただいたケースもあります。こんな風に、個人の発信が外の方に伝わり、さらなる発信の機会をいただけるのはすごく嬉しいですよね。

(外部登壇と、そのきっかけとなったnote記事)

山本:こんな形で成功体験をつんでもらえるように、私たちとしても意識していきたいです。

――採用担当としても、エージェントから情報が充実していると言ってもらえることが増えたと実感しています。そのほか、社内からの反応はどうでしたか?

村島:たとえばアウトプットをたくさんしてくださった方からは

実は、私も以前から外部発信が少なくてもったいないと思っており、周りをけしかけるならまず自分からということで、発信の機運が高まってきたこのタイミングで力を入れるようにしました。記事を書いてチャンネルで報告をすると、すぐにスタンプがたくさんついていい気分になれますし、私はPVやいいね、ストック数をダッシュボードにしているので、どういう記事がどれほど反応があるのかも明確にわかってやりがいになります!

という言葉をもらっています。アウトプットが本人のやりがいになっているのは、非常にうれしいです。

また、田邊さん(代表)からも

やはり採用面接で「noteを見ていましたが、面接でお会いする方も雰囲気そのままだった」とコメントされる方も多いですね。必ずしも社内のことを伝えきれているわけではないので、求職者の方にも求人に対する解像度を上げる手助けができていると思うし、カルチャーだったりその透明性のようなものも伝えられているのではないかな。また、組織も大きくなっている中で、他のチームの仕事内容がわかりづらくなっていると思うけど、それを伝える役割も担ってるんじゃないかと思いますね。

とコメントをいただいています。

いろんな人に読んでもらえるような工夫をしていきたい

――今後はどんな所を目指していきますか?

村島:もっと色んな人に読んで貰って、スキ・いいねもたくさんつくような記事がつくれるようになるといいなと思っています。たくさんの人にprimeNumberやtrocco®を知ってもらい、最終的にtrocco®ユーザーになってくれたり、primeNumberに入社してくれたりしたら理想的です。

山本:色んな人に読んでもらうためのコンテンツの拡散も、まだ伸びしろがある部分ですよね。それから、発信に参加する人数ももっと増やしたいです。普段から言語化して誰かに伝えようという意識を持っておけば、ネタは自然に集まると思います。私自身もそうですが、そもそもまとめる時間を確保するのが難しい、ということもあります。振り返りのついでにアウトプットする習慣や文化を作っていきたいですね。でも、書かないからと言って不利になるようなことはしたくないな、という思いもあります。

村島:そうですね。むしろ書いてくれた人がいっぱい褒められ、評価される形にしていきたいです。

~まとめ~

  • なぜメンバーからのアウトプットが必要なのか?

    • 会社のことを広く・正しく伝えることで、社内広報や採用広報になるから

    • 発信した人や社内メンバーの学び・キャリアにも活かせるから

    • 自社プロダクトに関する記事が増えることで、お客さまのプロダクトへの理解が深まり、より使いやすくなるから

  • アウトプットを増やすために、何をやったか

    • 採用・広報・マーケが部署の垣根を超えて協力

    • 全体会議で、なぜアウトプットを増やしたいのかの目的を伝達

    • 定例MTGで誰から何を依頼するか相談しつつ、こつこつ依頼

    • アウトプットをシェアするためのSlackチャンネルを作成し、お互いに褒め合う環境づくり

    • 楽しく発信できるようにするために、チェック基準の見直し&ガイドラインの作成

  • 結果はどうだったか

    • 下期中には50本、昨年同時期の6倍ペースで記事が発表

    • 記事をきっかけにイベント登壇に繋がった

    • 求職者の会社に対する解像度がアップ

    • アウトプットがメンバー自身のやりがいに

  • これからはどうしていきたいか

    • より多くの人に読んで貰い、よりスキやいいねがつく記事をつくれるようにしたい

    • 発信に参加する人も増やせるようにしたい


最後までお読みくださりありがとうございました!
これをきっかけにprimeNumberやtrocco®に興味を持ってくださった方、ぜひカジュアル面談しませんか?今はまだ転職を考えていない方でも大丈夫です。お待ちしております!

(※)2023/5/1~2023/10/31

この記事が参加している募集