【素数の素顔】客室乗務員からエンジニアへのキャリアチェンジを実現した“やっちゃえ”精神~テクニカルサポートエンジニア 木村沙代~
私たちの社名、prime numberは素数という意味です。「プロフェッショナルで個性的な、素数のようなメンバーが輝ける組織をつくりあげたい」という代表の思いが社名に込められています。
そこで今回、素数のようなメンバーのこれまでのキャリアや入社経緯などについて聞きながら、人となりを深掘りしていく企画「素数の素顔」を始めました。今回は新卒で客室乗務員を、現在はprimeNumberでテクニカルサポートエンジニアをしている木村さんに話を聞いていきます。大胆なキャリアチェンジを実現した木村さんの“やっちゃえ精神”をご覧ください!
――これまでのキャリアを簡単に教えてください
大学卒業後、中国東方航空で客室乗務員として5年ほど勤務しており、主に中国から日本へのフライトを担当していました。次に出荷業務を自動化するSaaS企業に転職し、ソフトウェアエンジニアにキャリアチェンジしました。3社目にprimeNumberへ入社し、今はテクニカルサポートエンジニアをしています。
――客室乗務員になったのはどうしてですか?
良くある理由だとは思うんですが、憧れがあったからです。小学生の時、姉と飛行機に乗る機会が多かったのですが、機内で面倒を見てくれる客室乗務員の方がとても素敵で、その頃から客室乗務員になりたいと思っていました。航空会社はいくつか受けたのですが、マニュアルがしっかりしてサービス内容が決まっているより、自分で考えて開拓できるような外資系がいいという希望があり、中国系の東方航空に入社しました。
――中国語は話せたんですか?
実は全然話せなくて、6カ月でなんとかしたんです(笑)先輩の客室乗務員の方に通訳でサポートをしてもらいつつ安全上やサービスの訓練を受け、テストは中国語か英語で対応していました。その後は乗務員として実際の業務を行うことになります。上海にも住んでいたのですが、都会でグローバルな雰囲気もあり、楽しかったです。
――苦労しながらもやりがいを持って働いていた客室乗務員を、どうしてやめようと思ったんでしょうか
新型コロナウイルスの影響で、2年ほど自宅待機になってしまったからです。給料を6割貰いながらのお休み期間で業務連絡も全くなく、年末年始に「ハッピーニューイヤー!」と挨拶がきておしまい(笑)副業もNGで、周りはみんな働いているので、自分がダメ人間みたいにも思えてしまい…客室乗務員は好きな仕事だったけれど、違う道を歩むのも良いかも、と思いました。
――客室乗務員からエンジニアになるのはかなり大きなキャリアチェンジで勇気が必要だったのではと思うのですが、どうしてエンジニアになろうと思ったんでしょうか
自宅待機中に色々試してみて、プログラミングが一番楽しかったからです。子供が好きだったので保育士の資格を勉強してみたり、語学をまた始めてみたりしたのですが、プログラミングが一番楽しかったです。まずはProgateをやってみてから書籍も買って一通り試してみて、これなら続けられると思ってスクールに入り、Rubyを学びました。
――スクールだけでのエンジニア転職は大変そうですが、実際の転職活動はどうでしたか
何十社も書類で落ちたり、書類が通っても技術試験に通らなかったりと、大変ではありました。でも、キャリアチェンジが怖いとはあんまり感じていなかったです。やっちゃえ!やってダメなら、また違う道を考えたら良い、と考えていました。
思い返せば、小さいころからやりたいことには何でも挑戦させてもらえていました。挑戦して楽しかったこともあるし、いざやってみたら全然楽しくなくて、すぐやめてしまったこともあります(笑)。けれど親も「やめたい」と言ったらすんなり受け入れてくれたおかげもあって、小さい頃から失敗して嫌な気持になったことがないんです。成功も失敗もしているけれど、全部楽しく挑戦してたなと思います。
――転職活動はどのように進めていったのでしょうか
就職サポートも込みのスクールを選んで入っていたので、プログラミングスクールにサポートしてもらいながら進めていきました。エンジニアとしてしっかり仕事ができる企業を見極めてもらえたおかげで、転職もうまくいったんだと思います。
――転職先での仕事内容を詳しく教えてください
EC系サイトからAPIでデータを取得して、工場に提供するSaaSです。新規サービスとのAPI連携開発を担当するエンジニアとして採用され、新規機能開発を担当していました。元々学んでいたのはRubyだったのですがその企業はPHPで開発をしていたので、言語のキャッチアップから始めました。
また、お客様から問い合わせが来た時のサービスの改修も担当していました。この業務が楽しく、一次回答から担当したいと会社に掛け合ったら、実際にやらせてもらえました。こうした業務を通じて、エンジニアとしてのスキルを上げようという気持ちより、お客さまにより近い所で働きたいという気持ちが大きいことに気づきました。
――なるほど、だからprimeNumberでテクニカルサポートになったんですね
そうなんです。エンジニアだったスキルも活かしながら、問い合わせ対応や調査をしていく仕事は、まさにやりたかったことです。カジュアル面談で人事の石川さんから業務の説明を受けて、その場で「入りたい」って言ってました。また、出社が必須の会社であることも好印象でした。直接会うことで、大きな決定も素早く進めることができると思っています。前職はフルリモートで、先輩は優しくオンラインミーティングをずっと繋ぎながらサポートしてくれていたのですが、直接会えずにさみしかったので(笑)
――primeNumberでの仕事内容について、もう少し詳しく教えてください
TROCCO®の問い合わせ対応が主な業務で、特にフリープランに関連した対応が多いです。フリープランを利用されている方はデータエンジニアリングを知らない方も多いので、そうした前提情報をお伝えすることもあります。また、今はクックブックというTROCCO®の使い方をお伝えするための書籍も執筆中です。
誰かのサポートをすることが好きですし、困っている人がいたら助けたいという気持ちが強いので、テクニカルサポートの仕事はすごく向いていると自分でも思います。また、こういう所は客室乗務員の仕事とも似ているのかもしれません。
――primeNumberでの仕事にはどのように慣れていったんでしょうか
まずはオンボーディングで、SQL100本ノックを実施しました。SQL100本ノックとは、SQLを学び始めの人に向けた練習問題です。『データサイエンス100本ノック構造化データ加工編ガイドブック』をBigQueryでできるように、プロフェッショナルサービスを提供するチームの鈴木さんが環境を整備してくれています。また、TROCCO®を実際に触ってみたり、過去の問い合わせを確認したりしました。
――primeNumberでの仕事で、やりがいを感じた時のことを教えてください
お客さまにトラブルシューティングを提案して、「解決できました!」とお返事をいただけたのは嬉しかったです。テクニカルサポートは、お客さまがTROCCO®をうまく活用できる道を整備する仕事です。フリープランのお客さまはメールのみ対応なので、MTG等を実施できない分難しい所もありますが、考えながらサポートを実施しています。
――最後に、primeNumberのバリュー“8 Elements”で共感するところを教えてください
「価値を返す」と「挑戦を楽しむ」です。
まだ及ばない所もいっぱいありますが、TROCCO®を毎日触って、検証をして、知識は増えています。それを問い合わせ対応で活かすことができている時に、価値を返せているのかな、と感じます。
「挑戦を楽しむ」は、一人では実現できないな、と思っています。ただ、上司の松野尾さんと話しながら、もっとこうしたいという思いをプロジェクトにしていく、言語化していくというプロセスはすごく楽しいです。クックブックも同じような形で始まりました。最初はブログ記事にしようという所から、せっかくなら書籍化しようという所まで話が進んでいったんです。TROCCO®のブランディングにも効果的だと思いますし、今までTROCCO®を知らなかった人に知ってもらえる可能性もあると思っています。
――木村さんの人となりが分かるインタビューとなりました、ありがとうございました!